京都府宇治市

市内12拠点、コアからエッジまで104箇所のスイッチを約2ヵ月でリプレース

京都府南部に位置する人口約19万人の宇治市は、世界遺産の平等院や興正寺などを有し、茶業を主産業としています。源氏物語の故郷としても高名であり、街の随所で歴史の趣を感じる事ができます。2001年に地域情報イントラネットを導入し、6年が経過した今、増加するトラフィックによるネットワーク遅延を解消するため、市内を結ぶ全104箇所のスイッチ製品群をすべてリプレースしました。

文本框: プロフィール
■宇治市
宇治は、古くから交通の要衝として開けてきました。平安時代には藤原氏の荘園、別業地(別荘地)となりました。その遺構の一つである平等院鳳凰堂は、藤原時代を代表する建築物として今も全容をとどめています。国文学が隆盛した時代には、源氏物語の宇治十帖をはじめ、宇治を舞台にした数々の文学・詩歌も生まれました。
市役所:京都府宇治市宇治琵琶33番地
市制:昭和26年3月1日
人口:191,003人(推計人口、2008年11月1日)
http://www.city.uji.kyoto.jp

                 平等院鳳凰堂

リプレースにおける課題

宇治市内のネットワークは、主要箇所12拠点を軸に対障害性に優れたバックボーンをループ状に接続し、公共施設イントラネット、学校イントラネット、防災イントラネットを展開しており、そのネットワークは、公共施設、生涯学習センター、小・中学校、消防署、避難所など104箇所を接続しています。今回リプレースを行うにあたり、次の3点が課題となっていました。①限られた予算内でのネットワーク構築、②既存の構成、設計を変更しない、③規模的に一斉切替えが不可能な為、既存の他メーカー機器との接続性を保ちつつ、段階的に切り替えてゆく必要がある。

公開入札

IT推進課は、先に述べた課題をクリアできるベンダーを条件に公開入札を行いました。この公開入札には4社のベンダーが参加し、実際に各社製品の検証を行いました。「H3C製品は、その安定した性能と低故障率*はもとより、省電力、価格の点において圧倒的な優位性があり、特に省電力において目を見張るものがありました」と、元総務部 IT推進課の今荘 真樹様は述べています。

*H3Cは、2006年度ワールドワイドでDOADead On Arrival , 90日以内の故障)率0.1%、RMAReturn Material Authorization , 90日以降の故障)率0.1%の実績があります。

<導入したスイッチ群>

マルチサービス・ルーティング・スイッチ          S7503シリーズ」

ギガビット・イーサネットL3インテリジェント・スイッチ    S5600シリーズ」

ギガビット・イーサネット L2 インテリジェント・スイッチ   S5100シリーズ」

ファーストイーサネットL2 インテリジェント・スイッチ      S3100シリーズ」

       宇治市役所様及び出先機関ネットワーク図

 
               
S7503                                                  S5100-24P-EI

導入について

宇治市役所のIT推進課を中心に、市内12拠点、コアからエッジまで104箇所のスイッチのリプレースを行いました。

2001年より稼動を開始した、市役所本庁舎を含む12拠点を軸にバックボーンがループ状に接続されている同地域情報イントラネットに接続する、保育所などの公共施設、生涯学習センター、小・中学校、消防署、避難所を含む104拠点での一斉リプレースを約2ヶ月間で達成しました。

この間、既存ネットワーク環境運用下でのスムーズな移行と、移行直後も故障率ゼロの安定稼動が同市に高く評価されています。

2001年の地域イントラ導入時と比較しても故障率は低く、はっきり言って皆無でした。」と、宇治市IT推進課主幹、大下 勝宣氏は述べています。

導入後の効果

リプレース時の最大の課題であった、『安定稼働』に関し、当時IT推進課におけるネットワーク担当としてスイッチ製品の選定に携わった、元総務部 IT推進課 主事 今荘 真樹氏は以下のように述べています。

H3C製品は故障率が大変低いと認識しております。当初の提案時には正直不安な部分もありましたが、導入後1年以上が経過し、故障ゼロという数字がH3C製品の品質の高さと安定感を証明していると思います。この安定稼働を実現しつつ、これまでの課題であった拡張性や冗長化、運用管理の簡素化なども解決することができ、宇治市のネットワークにおいて非常にメリットのある導入でした」

今回は、基幹だけでなくアグリゲーションスイッチと庁内LANにギガスイッチを導入しており、地域情報イントラネット導入時(2001年)のテーマであった「宇治ギガネット」をさらに発展させました。また、基幹機器ベンダーと拠点機器ベンダーをH3Cに統一する事により、運用面においても柔軟性と簡素化を実現しました。

「宇治市様に導入していただいたS7503は、拡張用に空きスロットを1スロット以上設けています。また、S7500シリーズの10GEインタフェースモジュールは、1ポート、2ポート,4ポートとバラエティに富んだラインナップを取り揃えているため、将来のトラフィック増加による基幹の10GE化も最低限の投資で柔軟に拡張可能となっています」と、H3Cの営業本部長、山本 憲氏は述べています。

今後の展開

現在、宇治市IT推進課においては、今荘様の御後任に当たる田中真也主任の下、5名のネットワーク管理者が、中村俊二課長、大下主幹の下、消防署など24時間稼動の公共機関やIP電話による通信網確保の為、日夜努力を続けており、今後京都府の「京都デジタル疎水ネットワーク」との更なる連携による、防災時における市町村間の連携を目指した情報共有などの活用を検討されています。同市では今後も、ネットワークの安定稼動による市民サービスの安定供給を継続すると共に、更なるデジタル社会を見据え、市民により利便性を提供できる行政サービスの在り方を模索される予定です。

                        

           宇治市役所

文本框: プロフィール
■H3Cテクノロジージャパン株式会社
本社:東京都中央区明石町8-1 聖路加タワー14階
設立:2003年11月
資本金:1,000万円
事業内容:ルーター、イーサネットスイッチ、ワイヤレスLAN、セキュリティ、Voice/Video over IP製品、SOHO向け製品、ネットワーク管理システムの販売
http://www.h3c.jp/